住まいや地域で、災害は大きく違う

地震発生は都市圏と都市郊外の地域差や戸建住宅やマンションなどの集合住宅によっても及ぼす影響や被害の内容は異なってきます。ご自宅の地域の特徴やお住まいの特性などを確認しておきましょう。

居住地域の特徴や想定される地震の規模などを把握しましょう

  • お住まいの自治体で「地域危険度マップ」や「水害ハザードマップ」を公開しています。
  • わが家の防災マップを作りましょう。

 

マンションは地震に強い?

マンションは一戸建てに比べて地震には強いとよく言われます。免震や耐震を重視されて、マンションを購入した方も多いはずです。1981年(昭和56年)6月以降に建築確認を受けたマンションは、国土交通省の定めた現在の建築基準法の耐震基準(新耐震基準)に適合しており、地震には強くできています。

 新耐震基準とは

  • 震度5程度の地震が起きても建物に大きな損害を与えない
  • 震度6強から震度7程度の地震が起きても人命を奪うような崩壊・倒壊には至らない

建物自体の耐震は強くなっているが、室内の防災は各家庭の備えで変わってきます。

家具転倒防止の固定をしていますか?

室内の家具を固定していないと、食器棚やたんすが倒れてくるのはもちろんのこと、冷蔵庫や大型テレビが転倒、落下して部屋中を走り回ります。阪神淡路大震災では冷蔵庫が数メートルも飛んだと報告されました。東京消防庁の発表では、近年の大地震で負傷のうち、30~50%が家具類の転倒・落下による原因でした。また、固定していないテレビが何ともなく、何十キロもある給湯器が倒れるなど、地震の揺れる方向などでも被害の影響は大きく異なってきます。地震に強いマンションで、室内の地震対策を実施していないのは、マンションのメリットを活かしていません。

マンションで備えておきたい防災アイテム

家 具 壁や天井に固定、テレビは落下防止、棚の扉が開かないようロック
飲料水 断水・停電で水が来ないことを想定。給水用タンクや運ぶための台車やリュックなども用意
非常食 すぐに食べられるクッキーや缶入パン。レトルトと簡易コンロなども
トイレ対策 仮設トイレが来ても夜中に階段で行くのは困難。自宅のトイレが使えるトイレキットを用意

マンション管理組合などで備えておきたい防災アイテム

停 電 発電機や投光器、エレベーター閉じ込め対策
断 水 大型給水タンクや非常用トイレキット
救 助 ハンドマイク、担架、救助用工具、リヤカー